
債券ファンド大手の米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)は、米プライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社アポロ・グローバル・マネジメントによる決済端末企業買収での資金調達に絡む債務約10億ユーロ(約1410億円)相当を大幅なディスカウントで買い入れた。
この取引について知る関係者によれば、PIMCOはバンク・オブ・アメリカ(BofA)やバークレイズといった金融機関からレバレッジドローンを額面1ユーロ当たり85セント前後で買い入れた。この関係者は、取引が非公開だとして匿名を条件に語った。
こうした取引では通例、債務は額面価格で売却される。今回の売却は、金融機関が損失を被ってでもバランスシートからの債務切り離しに躍起になっていることを示している。
アポロによるワールドラインの決済端末部門買収では、債務市場の力強さが続いていた3月に資金調達が行われた。だが現在では、欧州経済がリセッション(景気後退)に陥る恐れがある中でリスク回避の動きが広がっており、そうした状況を背景に金融機関は活況時に引き受けた債務の売却に苦慮している。
PIMCOとBofA、バークレイズの担当者はコメントを控えた。今回の取引については、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が先に報じていた。
原題: Pimco Buys $1 Billion in Loans for Apollo M&A at Deep Discount(抜粋)
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