JR西日本は18日、同社グループのオフィスに入居する企業を対象に鉄道の料金を割り引くサービスを始めると発表した。新幹線では普通車指定席料金でグリーン席に乗れるほか、一部の有料特急も普通運賃のみで乗車できる。新大阪駅周辺のオフィスで6月から実験的に導入し、利用者の反応をみて梅田や金沢のオフィスへの拡大を検討する。
まずは「新大阪第2・第3NKビル」に12月までに入居した企業を対象にする。JR西日本グループが提供する予約サービスを通じてチケットを取れば、後で割り引き分の料金が返納される仕組み。新型コロナウイルス禍を機に進む働き方の変化にも対応し、JR西が大阪��駅や高槻駅など主要駅周辺で整備を進めているシェアオフィスの利用料を2割引きとする。
同社は12月ごろに鉄道利用が新型コロナ禍前の9割まで回復すると見る。同日発表した5月1～14日の運輸収入は19年比で7割の水準だった。割引サービスで鉄道利用の喚起とオフィス契約の増加を狙う。
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