
静岡ガスは8日、10年間以上ガス契約を結ぶ一般世帯や事業者のガス料金を2%割り引く「長期割引」制度を設けると発表した。家庭の熱源をすべて電気でまかなう「オール電化」の普及やLPガスとの競合など消費者の選択肢が広がるなか、一般家庭をはじめとした顧客の負担を減らし競争力を高める。
割引制度は静岡ガスの基本的な料金プランを同一住所で、10年以上利用する顧客が対象となる。割引価格の上限は月額550円。静岡ガスの3月末時点の顧客件数は約32万件で、基本的な料金プランの利用者は半分以上を占めている。今回の割引はそのうち数万世帯が対象となり、7月の検針分から自動的に適用される。
静岡ガスの顧客数は、人口減少などを背景に伸び悩んでおり、横ばいの状態が続いている。競争環境の激化を見据え、戸建ての多い長期契約者への還元性向を高め顧客基盤の維持につなげる。継続年数に応じて利用料金を割り引く制度は全国的に珍しい。
静岡ガスは2020年1月にも電力とガスを契約する顧客の利用料金を月額110円割り引く制度を導入している。同社によると、今後もガスや電気の割引制度を段階的に拡充する方針だという。
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