年末年始の時期を前に金沢市の旅行会社には、自治体の割引制度を使って旅行を計画する人たちからの予約や問い合わせの相談が多く寄せられていて、社員が対応に追われています。
新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ観光需要の回復につなげようと、石川県や金沢市は県民などを対象にした宿泊や日帰り旅行の割引制度を導入しています。
金沢市の旅行会社には、こうした制度を使って旅行を計画する人たちからの予約や問い合わせの電話が連日寄せられているということです。
また、この会社では事前に予約した人を対象に、窓口でも対応にあたっていて、３日午前中も社員が訪れた人から希望の日程などを聞き取り、旅行プランを提案していました。
年末に夫婦で１泊２日の県内旅行を予定している６０代の男性は「割引制度が充実していてとてもありがたい。金沢市内を観光しながらウォーキングや読書をしてゆったり過ごしたい」と話していました。
この旅行会社によりますと、すしやカニを味わえる宿泊プランや、観光施設の入場券などが付く日帰りプランが人気を集めていて、「Ｇｏ Ｔｏトラベル」が全国一斉に停止される前の去年の同じ時期と比べておよそ３倍の予約が入っているということです。
旅行会社「ヴァケーション」の濱順次常務は、「大人数での忘年会は難しいので、少人数での旅行や食事を楽しみたいという声が多い。感染対策に配慮した旅行プランの開発と販売を進めていきたい」と話していました。
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