2021年12月15日 午後5時10分
宿泊割引キャンペーンの内容
お得な「隣県旅行」楽しんでみては―。福井の近隣５府県がそれぞれ実施している宿泊割引キャンペーン（県民割）のうち、12月15日から石川、富山両県で福井県民の受け入れが始まる。滋賀県では既に福井県民は対象となっており、京都府と岐阜県は準備中。各県の担当者に制度内容やおすすめグルメを聞いた。
国は観光支援事業「Go To トラベル」再開までのつなぎとして、隣県旅行を補助対象に加えた。これを受け全国の自治体が連携し、観光需要の回復を図ろうと導入を進めている。
他県の割引を受けるには、新型コロナウイルスのワクチン2回接種の証明かPCR検査の陰性証明などが必要。証明書はコピーや写真データでもよい。12歳未満の子どもは要らないが、親子関係を証明する保険証などが必要。
福井県／12月15日～
宿泊料金が最大5千円引き＋2千～3千円分のクーポン
福井県は12月15日、県民限定としている旅行代金割引「ふくいdeお得キャンペーン」の対象に石川県、富山県、滋賀県民を追加した。福井県内の観光関係者は「やっと県外客をお迎えできる時がきた」と話し、受け入れ準備を進めている。
福井県のお得キャンペーンを石川、富山、滋賀県民が利用する場合、宿泊料金を50％引き（割引上限5千円）とし、県内の土産物店やタクシーなどで使える2千～3千円のクーポンを配布する。
15日から福井県内の対象宿泊施設や旅行会社で年内の予約を受け付け、12月24日以降に1月分の受け付けも行う。岐阜県と京都府は準備が整い次第、対象となる予定。
あわら温泉の旅館「グランディア芳泉」（あわら市）の山口高澄常務は「福井をＰＲし喜んでもらえるよう、それぞれの旅館や民宿は感染対策の徹底とサービス充実に努めてきた」と来県を心待ちにしている。
石川県／12月15日～
最大で5千円割引＋最大2千円分のクーポン
12月15日から福井県民を対象とし、宿泊代1万円以上で最大5千円を割り引く。最大２千円分の観光クーポンが付き、石川県内の飲食店や小売店で利用できる。2022年1月末までの予約を石川県内の旅行会社や宿泊施設で受け付けている。石川県観光企画課は「カニやブリ、カキなどの海産物を楽しんでほしい」としている。
富山県／12月15日～
宿泊券2千円分→千円＋最大2千円分のクーポン
12月15日から2022年1月末まで福井県民に1枚2千円分のプレミアム宿泊券を千円で販売し、1人5枚まで利用可能。購入場所は富山県内の旅行会社とコンビニ。宿泊券利用枚数に応じ、県内の飲食店などで使えるクーポンを上限2枚（2千円）配布する。富山県観光戦略課は「冬は旬を迎える魚種が最も多い季節。カニやブリなどを味わって」と呼び掛けている。
滋賀県／実施中
宿泊予約チケット購入で最大6千円引き、7千円以上でクーポン5千円分
宿泊予約に必要なチケットを福井、滋賀両県内のコンビニで千円で購入すると、宿泊代1万円以上の場合は6千円引きとなる。宿泊代7千円以上なら、滋賀県内の飲食店などで使える5千円分のクーポンももらえる。予約は現時点で12月末宿泊分まで。1月以降は補助額を変更して続ける方針だが、開始時期は検討中。滋賀県観光振興局は「近江牛やふなずしに代表される滋賀の魅力を体感してもらえたら」とPRする。
京都府／検討中
福井を含めた隣府県民に対象を拡大する方針だが、開始時期は決まっていない。PCR検査などの無料化の体制が整った後に実施する方針。
岐阜県／検討中
対象拡大について検討中。岐阜県観光誘客推進課は「感染状況を見極めながら進めたい」としている。
福井県民の他県キャンペーン利用方法は？
福井県民が石川県、富山県、滋賀県の宿泊割引キャンペーンを利用する場合、福井県内の旅行代理店で予約しても割引が受けられないので注意が必要。キャンペーンに参加している宿泊施設に直接予約するか、旅先の県にある旅行代理店を利用する必要がある。
各県で割引額やシステムが異なることが理由。対象施設や利用方法は各県ごとのキャンペーン事務局のホームページで確認できる。
からの記事と詳細 ( 宿泊割引キャンペーン｜福井｜石川｜富山｜滋賀｜京都｜岐阜｜どれぐらいお得? 割引内容や利用法、期間は - 福井新聞 )
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