●観光回復、近隣県とスクラム 石川、福井とは相互乗り入れ
富山県の新田八朗知事は30日、県民限定の旅行割引事業に関し、新たに長野、岐阜、新潟県の県民を対象に追加する方針を示した。石川、福井両県とは、お互いが実施する旅行割引事業の対象に相互の県民を加える「北陸三県連携宿泊割引キャンペーン(仮称)」を行うことを表明した。各県と調整した上で開始する予定で、近隣県とスクラムを組み、新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ観光需要の回復につなげる。
同日の県議会11月定例会で宮本光明氏(自民)の代表質問に答えた。新田知事は旅行割引などを展開する「地元で愉(たの)しもう! とやま観光キャンペーン」の利用期間を12月末までから来年1月末までに延長することも明らかにした。現在は県民を対象に宿泊割引の上限を5千円から1万円に引き上げているが、これもそのまま継続する。
県は必要な予算について、補正予算への計上を検討しており、知事は「切れ目なく観光需要を確保したい」と述べた。
県の旅行割引事業では、1枚2千円分を半額の千円で売るプレミアム宿泊券などを販売している。都道府県が独自に行う旅行割引事業について、観光庁が11月19日に国庫補助対象を広げ、隣県旅行を追加したため、近隣県の県民を対象に加えることにした。
旅行割引事業を巡っては、新田知事と谷本正憲石川県知事が10月に懇談した際、互いの県民も割引対象に加える方向で合意した。11月2日には新田知事が全国知事会の会合で福井の県民も加えることを提案し、杉本達治福井県知事が賛同した。
新田知事は代表質問の答弁で近場旅行のマイクロツーリズムについて「新たな旅行需要の創出につながることから、コロナ収束後も海外、国内からの誘客に並ぶ施策の柱として継続的に進める」と話した。

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